トムソン加工
トムソン加工とは、型抜き・筋入れ・ミシン目入れの加工のことを言います。
パッケージのカタチを作る工程で、紙の型を抜いたり、厚紙を折り曲げやすくするための筋やミシン目などを入れる工法です。
木の板に刃を埋め込んだ「木型」を作り、打ち抜き機にセットして、型抜きの作業を行います。
パンフレットや名刺でも、モチーフを型どったデザインにすることでインパクトあるものの企画が可能です。
[ トムソン加工工程 ]
1.木型の製作手配
お客様との打合せ後、木型の手配をします。
ラフからの企画も対応しております。本制作に入る前にオートプロッターという機械でテスト出しを行いますので、仕上がりの使用感やイメージを確認しながらの企画が可能です。
2.打ち抜き
機械に木型をセットし、打ち抜く作業を行います。弊社ではK全判のサイズまで対応しており、1時間に5000枚を抜く体制を整えております。
3.仕上げ・後工程
打ち抜き後に不要な部分を取り除き(カス取り)、組み立てや貼り工程(サックマシーン)などの仕上げ作業を行い、納品となります。
箔押し・エンボス加工
印刷物を演出する上では欠かせない技法として箔押し・エンボス加工があります。
貴金属を思わせるようなメタル系の箔や、イメージに合わせて色を選べる顔料箔は、エンブレムを平坦な紙の上でも存在感のあるものにします。また、エンボスで押された模様は、さりげなく存在感をかもします。
この加工は、ワンポイントでもしっかり魅せる事ができるので、上品で高級感を演出します。
[ 箔押し(ホットスタンプ)とは?]
箔押し加工とは、箔を熱と圧力で紙に転写する工法です。
箔の種類は、金・銀等のメタリック箔を中心に、赤青黄色等の顔料箔、ホログラム箔などがあります。
箔の持つ独特な風合いが、印刷では表現できない高級感や華やかさを演出します。
箔押しで印刷された名刺。活版印刷のような風合いが重厚な雰囲気をかもしています。
箔押版です。機械にセットして箔を紙に転写させます。
箔のロールです。種類がたくさんありますので、イメージに合った箔をお選びいただけます。
[ エンボス・デボス加工とは? ]
エンボス加工は、凸型と凹型の版でプレスし、浮き出しにする工法です。
エンボスとは逆で、凹ませる工法をデボス加工と言います。空押しとも呼ばれており、箔押しの要領で凸型の版を紙にプレスし、模様を凹ませて表現します。
どちらも立体的で存在感はあるものの、控えめでエレガントな印象です。特殊紙の持つ美しい質感を最大限に引き出します。
ロゴマーク部がエンボスになっています。
凹版。下から押し出された部分を受ける側の版になります。
凸版。圧をかけた時に、この版が紙を押し出します。
[ 箔押し加工工程 ]
1.箔版の製作手配
お客様との打合せ後、金属の板にデザインを型取った箔版を手配します。
2.箔押し機の準備調整
機械に箔版をセットし、箔と紙質の相性などを見て圧のかけ具合の調整などを行います。
3.一枚ずつ手差しで加工
弊社ベテランのスタッフが一枚一枚仕上がり具合を確認しながら丁寧に加工作業を行なっております。
グルアー加工
パッケージを作る最終の工程として、“グルアー貼り加工”があります。
この“グルアー貼り加工”をスピーディーに行うことができる「サックマシーン」についてご紹介したいと思います。
[ サックマシーンとは? ]
パッケージは、印刷→型抜き(→箔押し)→組み立て、という工程を経て制作物が出来上がります。
この “組み立て” の工程は「グルアー加工」や「貼り加工」などと呼ばれています。
型抜きまでが終わった平たい厚紙を、折り曲げて糊付けし、仕上がりの形状に加工するのが「サックマシーン」です。
サイド貼り・両サイド貼り・底貼りなど、1時間に約10,000枚を貼ることが可能です。
傷や糊貼り不良などに注意しながら慎重な機械の調整が必要となるため、少し難易度が高めの最終工程の作業となります。